ジーンズを穿く楽しみは経年変化が楽しめることです。まっさらのデニムが穿きこむうちに自然と色落ちし、太腿、足の付け根などに「ヒゲ」が出てくる。cantate の定番ジーンズも長く穿いていくとそうした味わいが出てきますが、前シーズン、「どこにもない凝った加工ジーンズ」をつくろうと始めた企画が今年はバージョンアップしてこのジーンズに行き着きました。

　今シーズンの加工ジーンズのテーマは、「あなたが3 人目のオーナー」です。古着店で販売されているヴィンテージのジーンズは、１オーナーか、２オーナーか、ジーンズをみただけではよくわかりません。今回の加工ジーンズはあえてそれがわかるようにしたのです。裾のアタリを見ていただければ、その意味がよくわかるはずです。股下の長さが違ったオーナーが２人以上穿いた形跡があるようにわざわざ加工したのです。裏側には、「ガチャ」と呼ばれるリペアの後まで入れてあります。さらには腿に入った「ヒゲ」にもその痕跡が再現されています。１オーナーならば「ヒゲ」は同じようにしか入っていないはずですが、このジーンズは、「ヒゲ」も濃淡があるように加工しました。ヒップや膝裏の加工にも何重にも穿き込んだ味わいが感じられるように仕上げ、ジーンズに残った2 オーナーの歴史を加工で表現したのです。

　ベースにしたジーンズは1947 年のデニムを徹底的に分析・解析した基本に忠実なモデルです。

Item:

Distressed 1947type Jeans

Number:

18AWCA0123

Price:

89,000

Size:

26,28,30,32,34inch

Material:

Cotton100％

Color:

INDIGO