雨に唄えば

 ステンカラーコート──シンプルさが好まれて定番となったコートですが、cantate で登場したのが、キャバルリーツイルを使った上品なステンカラーです。落ち感が美しい素材ですので、スタイルが綺麗に見えることは言うまでもありませんが、ウエストを絞ったパターンが、エレガントさを醸し出します。衿や肩、袖にもいっさいステッチを入れずに、ソフトに仕上げているところも独特です。

 着心地を考えて、肩パッドを入れずに体を包み込むような縫製に。袖裏にはシルクとリネンを使った裏地で袖を通しやすく、身頃の裏地にもこだわりがあります。キュプラと
ウール、キュプラとコットンをミックスしたものを使い分けているのです。

 南京玉縁、グリカンと呼ばれる閂はジャケットと同様の仕様にしました。内側には万年筆などが入るポケットとグローブや本などが入る大型のポケットまであります。フロントはステンカラーの定番である比翼仕立てに。内側の玉縁がデザインの一部となり、お洒落度を確実にアップさせます。

 裾のベントはジャケット同様に深めです。ボタン付きのタブを付けてベントが開かないようなつくりに。スタンダードな魅力と職人的な技が共存するコートではないでしょうか。

Item:
Cavalry Soutien Coat
Number:
17SSCA033
Price:
189,000
Size:
44,46,48
Material:
Cotton55% Silk45% LINER/Cupro50% Cotton50% Cupro88% Wool12% Linen62% Silk38%
Color:
ECRU